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遺品整理〜破棄されていく衣類の行方

食欲の秋でございます。日に日に寒くなり紅葉も見頃を過ぎる頃ですね。

兵庫県三木市にあるお店でお蕎麦をいただきました、寒い時期には温蕎麦がいいですね

さて本題ですが、先日、遺品整理のご依頼をいただきました。

整理するお荷物は様々ですが、今回は、その中でも、結構な割合で、処分に困られている方の多い『衣類』についてお話しさせていただければと思います。

掃除屋では、お受けする衣類の大半を、リサイクルしています。原型をとどめていない物や、あまりに汚れの酷いものを除き、国内外を問わず、丁寧に、仕分け・分別をしています。

衣類にも種類が多く、その素材単位での選定が必要になる場合があります。

代表的な素材で コットン・ウール・シルク・レーヨン・ポリノジック・ナイロン・ポリウレタン・ポリエステル等

天然繊維や化学繊維で異なります。

余談ですが、つい先日、服屋さんで秋服を見ている時、ペットボトルを再利用して作られた服を販売していました。

衣類を利用して、小物やおもちゃにリメイクしているのは目にした事があります。裁縫やミシンが出来る方は、尊敬しますね。

街中でよく見かける衣類のリサイクルボックス等は、回収後、一つの場所に集められて、仕分け分別をしているようです。

大きな会社になると、海外に貿易している会社もあります。

最近こんなニュースを目にしました

”フランスで2022年1月より、売れ残った衣料品の廃棄が禁止される法律が施行された。売れ残りは寄付やリサイクルが義務づけられ、ファッション業界に大きな変化をもたらすと考えられる。”

スウェーデンやオランダでも導入予定とのことで、ヨーロッパでは法改正の動きが活発化している様です。

その背景には、大量に破棄される衣類が問題になっているようです。リサイクルや再利用する為には選別が必要で、手間と時間がかかる上に、少なからず知識や経験が必要になり、手っ取り早く、燃えるゴミの日に捨ててしまうのが主な処理方法になってしまうからです。

日本の衣料廃棄物は、年間 50 万トンを超えると推計されています(2020年)。また、焼却・埋め立て処分されるのは 90%以上とされています。2015 年の時点では世界全体で、およそ「1 秒ごとにトラック 1 台分」の衣料品が焼却あるいは埋め立て処分されている、とあります。

凄まじい量ですね。少しでも減らしたり、リサイクル出来る動きが広がればと思います。

以前まで、国内ではリサイクルが難しい家具や小物を、海外で再利用してくれる会社に持っていく際、衣類も対象だったのですが、海外でも廃棄衣類の問題が大きくなり、ここ最近、規制がかかるようになりました。

新品で販売される衣類の価格が安価になった事もあり、社会問題になっていますね。

遺品整理させていただく際、持ち主の方が、生前お洋服を大切にされていたんだなあ、と感じることが多々あります。

そのお気持ちを尊重して、衣類を役立てるいい方法を模索して行きたいものです。